【2019年に投稿した記事を2023年に更新した記事です。】
私には3歳の娘がいるので七五三について調べてみました。お爺ちゃんお婆ちゃんから離れて暮らしている親は意外に何も知らないものですよね。(そんなことないのかな?)
近くにいる人に聞くのも「今更感」で聞き難いですし。。。
私も娘の事としては7歳の行事まで関係しますので覚え書きとしてまとめてみました!
七五三とは?
七五三とは、3歳、5歳、7歳の子供の成長を祝う日本の年中行事。神社などで「七五三詣で」を行いご報告、感謝、祈願を行う奉告祭のこと。
もともとは関東圏での地方風俗であったものが全国に広まったもの。このため地方によって様々な違いがあるが、基本的な知識として持っておく事は関東圏での方式によるものであれば間違いはないでしょう。
地方の特別な方式は、その地方で継承されているはずなので気になる方は地元の知人等に確認されるのが良いでしょう。福岡県などは結構、変わった行事があるようですね。
男の子と女の子の対象年齢
一般的には、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳で行います。
地方によっては、性別に関係なく3回全ての年齢でお詣りすることもあるようです。ただしこれは関連業界の営業的願望からのようですね。綺麗な着物を子供に着せて縁起の良い行事を沢山して損はないという親の願望も認められるようです。
あまり気にしなくても良い他の理由は、子供の対象年齢時の母親の体調(妊娠等)や両親の仕事の事情など様々な現代的な事情によるものです。
自身の家族の事情や親戚の事情なども含め、無理なくお詣り出来る時期や年齢で行えば良いでしょう。
上記の事を踏まえつつ、次の項目からの基礎的な事柄を理解しておきましょう。
各年齢の意味
本来は各年齢でのそれぞれの神事があるものですが、現在では「七五三」という一つの行事としてまとめられています。(地方によっては各年齢でお祝いの内容を区分している所もあるようです。)
各年齢での神事を知っておけば、男の子と女の子が対象となる行事の区別がしやすくなるでしょう。
- 3歳「髪置きの儀」
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主に女児が行う(男児が行う例もある)。江戸時代は、3歳までは髪を剃る習慣があったため、それを終了する儀式
- 5歳「袴儀」
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男児が行う。男子が袴を着用し始める儀式
- 7歳「帯解きの儀」
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女児が行う。女子が幅の広い大人と同じ帯を結び始める儀式
数え年と満年齢
- 数え年:生まれた年を1歳とし、元旦に更に1歳をプラスして年齢に計上するもの。
- 満年齢:生まれた年の誕生日を0歳とし、次年の誕生日に1歳をプラスして年齢に計上するもの。
七五三においては、元来は「数え年」で行っていましたが、現在では満年齢で問題ありません。
理由は、「数え年」の概念が現代では薄れてきていること。また「数え年」では特に早生まれの子供の3歳が、満年齢での2歳後半となり、11月頃の寒くなる時期にまだ幼すぎる事を気にされる親が多いことがあるようです。
繰り返し言いますが、満年齢で問題ありません。地方で厳格な方式がある場合は、それに従ってもいいかなくらいの気持ちで大丈夫ですよ。
2023年(令和5年)数え年、満年齢早見表
年 齢 | 数え年 | 満年齢 |
---|---|---|
7歳 | 平成29年(2017年)生まれ | 平成28年(2016年)生まれ |
5歳 | 平成31年・令和1年(2019年)生まれ | 平成30年(2018年)生まれ |
3歳 | 令和3年(2021年)生まれ | 令和2年(2020年)生まれ |
令和5年(2023年)満年齢での「七五三」対象
満7歳 | 平成28年生まれ(女の子) |
満5歳 | 平成30年生まれ(男の子) |
満3歳 | 令和2年生まれ(女の子)※男の子もあり |
いつお参りするの?
日本の年中行事として一般的なのは11月15日になります。これは七五三の由来によるものと、旧暦の吉日である理由のほか、7+5+3=15であることなどの説もあります。
正式には旧暦の数え年で行うということになりますが、現在では自分の都合に応じ、10月初旬頃から11月下旬頃までの良き日に行えばいいでしょう。旧暦でいうと12月になるようですが年末繁忙期でしかも寒いとなると、ちょっと無理がありますよね。
ちなみに今年(令和5年(2023年))の11月15日は水曜日で赤口、前日の14日(火)が大安なので、前日のお参りが多くなるか、前後の週末に多くの人が詣でるのではないでしょうか。
七五三が11月15日である由来
旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月である15日に氏神へ収穫への感謝と兼ねて子供の成長の感謝と加護を祈るようになった。
- 氏神
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同じ地域・集落に住む人々が共同で祀る神道の神のこと。
- 七五三の発祥
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天和元年(1681年12月24日)に江戸幕府第5代将軍徳川綱吉が長男(徳川徳松)の健康を祈って始まったとされる説が有力
また旧暦の15日は二十八宿の鬼宿日と言われ、鬼が出歩かない何をするにも吉日とされていた。
どこへお参りするの?予約は必要?
由来からは氏神なので近所の氏社(神社)で良いでしょうし、せっかくのイベントなので記憶に残るよう大きな神社でも良いでしょう。また仏教のお寺でも良いそうで、神社・寺ごと七五三に関する案内がされています。
国家安泰、五穀豊穣を祈願する伊勢神宮でも予約なしで祈祷を受け付けてくれるそうですし、出雲大社などは七五三の名所になっていますね。
親が自らの子に長寿の願いを込めて子供に与える細長い飴。千歳飴という名称は、「千年」つまり「長い」「長生き」という良い意味がある。
細長い形状は直径約15mm以内、長さ1m以内とされており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されている。千歳飴は、鶴亀(つるかめ)や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられている。
子供には何を着せるの?被布って何?
レンタルで済ませるのが一般的でしょう。特に最近では写真館(フォトショップ)でレンタルして記念写真を撮っておくのが大多数かと思います。
ただ地方のやり方や、家で代々受け継がれたものがあったり、個人的にしっかりとした物を子供に与え残したいという事であれば、それなりの準備をする楽しみもあるでしょう。
被布(ひふ)とは
特に3歳の女の子に長時間、着物の帯を装着させるのは負担が大きいため、帯を使用しない晴れ着として七五三で定着したものであり、着物の上に羽織る上着の一種。
江戸時代末期に茶人や俳人など風流好みの男性が好んで着用したが、後に女性も着用するようになった。現在の着物コートの先祖に当たる。
「袖なし被布」は七五三に着物で赴く少女の上着として多く用いられる。 大人用の被布と違って袖が無く、絹紐で作った菊結びの飾りが打ち合わせ部分の両肩に縫い付けられていることが多い。 貸衣装屋などで七五三用の衣装セットを注文すると大抵被布がついてくる。
男の子
5歳の男の子であれば「羽織袴」を着せることになります。3歳でもお詣りする場合は、子供の成長に応じて被布コートか袴を準備します。
女の子
3歳のお詣りでは「被布」を着せます。7歳のお詣りは「帯解きの儀」であるので、しっかりと帯を結んだ「振袖」になります。
子供の髪型に決まりや流行はあるの?
決まりはありません。特に女の子は和服に似合う可愛い髪型にしてあげたいところですが、これは親の好みでしょう。
我が家は妻が自分でやってしまうでしょうね(笑)
親の服装は?標準的な服装、恥ずかしい服装はあるの?
七五三の主役は子供です。親は付き添いなので、勘違いして子供よりも派手な着物などは避けるのがTPOです。もちろん普段着もNG。両親共にフォーマルかセミフォーマル、学校の参観日に少し気合を入れて着て行くような服装が良いでしょう。
お母さんが和服を着られる場合は、お父さんも着物か袴で合わせるとお洒落ですね。ただし長い時間着慣れない服装でいると疲れてしまい、せっかくのお詣りが子供の愚図りもあって台無しなんてことにならないように、ある程度は着慣れた服装にすることをお勧めします。
ちなみに七五三で両親が和服を着る比率は3割らしいです。
まとめ
七五三について、私の覚え書き的な記事でまとめてみました。私もさっそく衣装や写真館の予約準備に取り掛かろうかと思います。(既に遅いかも…)
七五三は子供が主役、大人になっても良い思い出が残るように親としては準備してあげたいですね!そして折角の機会なので、夫婦でも普段はちょっと着ないような服装を準備して楽しくお詣りできれば最高だと思います。
皆さん、ご自分の事情に応じて一番気持ちよくお詣りできるように準備を進めましょう!