JALマイルやANAマイルといった、いわゆる航空会社のポイントを貯め、貯まったマイルを使って飛行機に乗る。
マイルを貯めるために保有するクレジットカードは何が良いのかインターネットで調べてみると、どうしても「どっちがお得か?」とか、「どっちの方がマイルが貯まりやすいか?」などということを調べがちですね。
またマイル関連のサイトやブログでは、「ANAが貯めやすく、JALが使いやすい。」であるとか、ポイントサイトの活用と「マイルへの交換ルート」といった記事が多く、いつの間にか保有するクレジットカードの選択から離れていってしまいます。
しかし先ず最初に考えるべき事はそんなことではありません。JALカードもANAカードもマイルの貯まりやすさの得手不得手はありますが、どちらも最大限、ユーザーがお得になるように考えたサービスを行っているわけですから優劣はありません。
この記事では、JALまたはANAのマイルを貯めるためのクレジットカードを探すために、原点に立ち返って考えるべきことをお伝えします。
JALかANAか?考えるべきは一つだけ
先に述べた通り、どちらが貯めやすいのかを調べたり考えるのはナンセンスです。それよりも考えるべきは、当たり前ような1つの事だけです。
自分が利用する空港に就航しているか?目的空港への路線があるか?
当たり前のことだけど、後悔しないために大切なのはこれだけ。
自分が利用する空港に就航しているか?目的飛行場への路線があるか?
羽田空港や成田空港を利用する地域に住んでいる方であれば、JALもANAも就航していますので、あまり気にする必要はないでしょう。しかし目的空港への路線はあるでしょうか?
特に最寄りの空港が羽田空港等とは違う空港である方は、一度きちんと最寄り空港と目的空港への路線を確認してみましょう。
そうすることで、悩まなくともおのずとJALのマイルを貯めるべきかANAのマイルを貯めるべきか、結論は出ますよね。ここでちょっと油断しがちなのが、よくある地域単位での路線で納得してしまわないことです。
例えば、関西地方から北海道の旭川へ行くとしましょう。旭川空港への直行便は、ANA系列しか就航していません。
新千歳空港へはJALもANAも多くの就航便があるから大丈夫と思ってしまいがちですが、自宅から出発空港への交通費や所要時間、新千歳空港から旭川空港への交通手段と所要時間を確認してみて下さい。
せっかくマイルを使ってお得になっているはずなのに、帳消しになっていませんか?
この例のようにならないために、まずは居住地域の最寄り空港と目的空港の路線・就航状況をしっかりと確認しましょう。空港別の就航状況については下のリンク記事に表でまとめてあるので参考にしてみて下さい。
下のリンクでは便数までは網羅していませんが、就航路線が重なっていれば便数も確認する必要があります。
自分が住んでいる地域環境やライススタイルについて
マイル関係のサイトやブログでは、クレジットカードでのマイルの貯まりやすさについて、ネット通販の利用であるとか、フライトマイルでの貯まりやすさであるとかを強調している記事がほとんどで、またJALかANAかの選択に悩みがちですよね。
ざっくり言うと、JALはAEON系に強く、ANAはイトーヨーカドー系や交通系(電車)に有利といったところです。
私はマイルを貯め始めた頃は東海地方の田舎に住んでいましたが、ここではAEONの勢力が非常に強く、日頃のスーパーでもAEON系列のスーパーで食材や日用品を購入しましたし、休日の軽い家族サービスもほとんどAEONモールでした。
このような環境と私のライフスタイルではJALマイル一択ですが、東海・関西圏の空港からは私の実家がある地方空港への直通便はANAしか路線を持っていません。
このような環境では、たとえJALマイルが貯めやすくともANAマイルを貯めることが最優先になります。
ライフスタイルという観点では、
- 通勤に電車を利用する度合
- 年間に飛行機を利用する回数
- 通販で買い物をする頻度
- 近所のスーパーで食材や日用品を購入する生活パターン
上記の事も含めて考えていくと、どんどん飽和してJALかANAかの結論からは離れていってしまいます。
色々なマイル関係のサイトやブログで溢れた情報を見てしまうと、逆に見失いがちになりますが、これまでに述べてきたようなことを踏まえて保有するクレジットカードを冷静に選択することが大切です。
大切なのは、自分が利用する空港への就航状況と路線!
JALとANA、両方のマイルを貯めるのもアリ!
空港への就航状況からも、生活環境からもJAL、ANAは決めきらないのであれば、両方のマイルを貯めることを考えてクレジットカードを保有するのもアリです。
例えばこのような事が考えられます。就航状況と路線を見た時、国内線ではANAマイルを貯める必要があるけれど、国際線ではJALマイルを貯める必要がある場合。
両方のマイルを貯めるいい方法はあるの?
3つの方法について、概要だけ説明するね!
両方の航空会社のカードを保有する
この場合は、両航空会社カードの得意なところをしっかりと理解してカード利用するのです。リスクとしては、
- 航空会社を絞って貯めるよりマイルを分散させてしまう。
- 年会費等、カード維持費
クレジット決済とポイントサイト利用で貯めるマイルを区分する
私も以前は、JALカードをメインカードとして保有し、ポイントサイトを活用して貯まったポイントは全てANAマイルにしていました。
現在はメインカードは別のカードにし、JALカードと使い分けていますが、たまに利用するポイントサイトのポイントだけはANAマイルに加算しています。もちろんポイントサイトのポイントもJALマイルに集中する方がより多くマイルが貯まります。
このように軸足をどちらかに置いて、最低限所望するマイルだけは貯めていくことも可能です。
SPGアメックスカードを保有する
SPGアメックスカードという、ホテル系列提携のカードがあります。これは年会費3万円以上するやや高額なカードで誰にでもお勧めするものではありませんが、次のような方は検討されても良いかと思います。
- JALマイルもANAマイルも、どちらも同じように貯めたい。
- JAL、ANA以外の世界の航空会社のマイルも利用する。
- 普段の生活でも、もっと効率的にマイルを貯めたい。
マイルを貯めるだけであれば、上記に当てはまるだけでもSPGアメックスカードを検討する価値はありますし、このカードは他にも非常に魅力的な特性をもったカードなので、またそのうち記事にして紹介したいと思います。
もしSPGアメックスカードを作りたいと思った方は、「紹介からの入会」が強烈にお得ですので、このサイトの「問い合わせ」で申し出て頂ければ「紹介」とその後の手続要領(やや難しく感じる事がある)のアドバイスをさせて頂きます。
金運の豚が実践しているカードの使い分け
私は両方のマイルを貯めるための上記で紹介した3つの方法のうち、「普段の生活でも、もっと効率的にマイルを貯めたい」という事を実践しています。このためにクレジットカードの維持費などはトータル6万円ほど掛かっています。
一番高い年会費のカードは、先にも紹介したSPGアメックスカードですが、その特性の一部として、全世界40航空会社のマイルに、100円=1.25マイルの価値でポイントを交換できるということがあります。
これを利用し、月々の定期支払いや買い物などのメインカードとしてSPGアメックスカードを使い、JALマイルが100円=2マイルの価値になる時のクレジット決済でJALカードを使っています。
またクレジットカードではありませんが、日々の生活においてスーパーで買い物をする時には、AEON系スーパーを優先し、JMB WAONカードを使っています。
これをまとめると下のようになります。
SPGアメックスカードで支払うことにより、JALカードで支払うと100円=1マイルのところが100円=1.25マイルとなります。小さい額ですが「塵も積もれば…」ということです。
またクレジットカードではありませんが、JALマイルを貯めるためのJMB会員であればAEONカードの保有等に関係なく誰でも発行できるJMB WAONカードの破壊力は強烈です。
クレジットカード決済で10マイルを獲得しようと思ったら1000円、120マイルを獲得ならば12000円の買い物が必要であることを考えれば、恒常的にAEON系のスーパーを利用することの価値が分かると思います。
ANAカードではこのように爆発的にマイルを獲得できる手段は一般カードのみでは皆無です。JALカードとJMB WAONカードを利用したマイルの貯め方については近いうちに記事にまとめたいと思います。
まとめ
最後はJALカード押しでまとまった感がありますが、大切なことは自分が利用する空港にJALまたはANAのどちらが就航し、目的地である空港への路線を持っているかということです。せっかく一生懸命貯めたマイルも、気付けば使える路線がなかったのでは身も蓋もありません。
記事を読まれて気付いた方もおられると思いますが、これは私の経験に基づいたものです。ただ私は国際便についてはJALの利用に限定されるので、国内便で必要だったANAと併せて両方のマイルが必要だったことから失敗談ではありません。
より色々と調べる必要があったので記事にしているということです。まだまだネタはありますので、今後も記事にまとめていきたいと思います。