RYZEN馬鹿の思考回路!?自作PC初心者へ送るPCパーツ選びの極意!

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RYZENに関する記事が書きたい。この記事は、ただそれだけの理由で書いたような記事です。他にも記事にすべきネタはたくさんあるのですが、最近はこのRYZENに関する記事が気になって他の記事に気が向かないため、先にこの記事に着手することにしました。

RYZENの事を記事にするとは言っても、他のブログやサイトでは既に多くの情報が溢れています。グラフや数値で詳細に紹介されていますが、初心者にとっては全く具体的にイメージ出来ませんよね。

この記事では、これから自作PCに挑戦しようとしていてパーツ選びに悩んでいる方や、PCを自作しようとしていたけど、ちょっと妥協してBTOパソコンを購入しようとしている方。

または、BTOパソコンすら諦めてメーカー製の何十万円もするノートPCを購入しようと考え始めた方に向け、従来のRYZEN紹介記事とは全く別のアプローチでまとめます。

目次

自作PCのススメ

自作PCのススメとしていくつかの事を解説します。メーカー製のノートPCやBTOパソコンも良いですが、私が自作PCをお勧めする理由です。

PCを自分で組む為に知っておくべき事は多くない

自作PC関連の書籍や雑誌、ショップサイトなどが最初に声を大きくしてアピールしていることが、自作PCのメリットの事でしょう。しかしこの定番的に言われる「自作PCのメリット」については、既に多くの方は理解されていると思います。

私が思う自作PCで一番楽しく面白い事は、沢山のパーツの中から自分の好きなパーツを選ぶ事でしょう。

しかし、もしパーツのチョイスに失敗すれば、パソコンが起動しなかったり、自分の用途であるアプリケーションやプログラムがサクサクと動作しなかったりします。

よってパーツ選びに失敗しないように最低限の知識を知っておく必要があるわけですが、この最低限の知識は実はそんなに多くありません。

ひと昔前とは違い、現有のPCパーツ間で知っておくべき知識は、物理的に取り付けられるかどうかパーツの規格が対応しているかどうか、このくらいの知識です。

一部、メモリなどのパーツに関しては「相性」によっては動作しないかもという心配はありますが、よほど特異なパーツを選ばない限り、相性はほとんど心配する必要はありません

現在では、もしパーツ間の相性に悪い組み合わせがあれば、逆に強調して注意喚起されているくらいです。ですからある程度ネットで調べたら、あとは勢いでパーツを選んでしまっても失敗することはまずありません。

もしある程度の性能を要求されるクリエイター向けソフトや、ネットゲーム、VR(バーチャルリアリティー)系のソフトをパソコンの主な用途とするとします。

その時は、そのままずばりのキーワードでGoogle検索すれば、必要とする性能を満たすパーツの情報をすぐに確認できるでしょう。

自作PCの最大のメリットと悩ましいこと

自作PC最大のメリットは、同価格のメーカー製パソコンに比べて高性能であるという事があります。しかし悩ましい事は、色々と調べているうちに高性能なパーツに欲が出てしまう事です。

高価なパーツを選べば高性能であることは間違いないのは分かっています。次に考えるのは、最低限必要な性能・機能を満たす最も安価なパーツという事でしょう。これを追求するのが自作PCの醍醐味の一つと言えます。

しかしコンシューマーとしての多くの方々は、自作PCに対してそこまで趣味としては期待しておらず、ただ単に安価に高性能なPCを手に入れたいと考えている事と思います。

このコンシューマーの方々の要求をみたすのが、BTOパソコンという事ですよね。ドスパラやパソコン工房等で売られているBTOパソコンは、自作PCよりも安価ですし、性能・機能も間違いない。

ましてや保証も付いていて故障しても安心ですよね。しかしちょっと考えてみましょう。

全くPCパーツに関する知識がないままBTOパソコンを購入し、性能に満足できなくなったり、どこかのパーツに不具合が生じて交換したくなったとします。

こんな時は、また新しくPC自体を買い替えるか、パーツを交換するにもショップにある期間、預けたりするのでしょうか?

いちど自作でPCを組めば、何のパーツが性能を満たしていないのか判断し、パーツ単位で自分で交換できます。これが自作PCのメリットであるのは分かっていますが、自分でパーツを選ぶ時、高性能なパーツを欲求する自分をどう抑えるか。

これが自作PCの悩ましいことでもあります。悩んだ末に妥協してしまったり、諦めてしまわないように次に「パーツ選びの極意」について解説します。

パーツ選びの極意

ここで筆者のパーツ選びの思考をパーツ選びの極意として紹介します。

【極意その一】予算が許す限り好きなパーツをチョイスする

自分が好きなパーツで自分のPCを組むのが一番ワクワクすることですよね。自分の予算が許す限り好きなパーツを揃えましょう。ただし次の事は頭においておきましょう。

  • 予算は主要なパーツだけでなく、必要な周辺機器や消耗品等も含めましょう。
  • 各パーツが物理的に取り付くか、規格は合っているかは必ず確認しましょう。

また「予算」という事では、よくあるのが「予算別自作PC構成」というようなサイトやブログですが、この記事の趣旨から私はお勧め出来ません。

内蔵のパーツの性能・機能・特性をよく把握せずにパーツをPCへ組むと、何か不測自体があった場合、余計な時間、無駄なコストを掛けてしまうリスクがあります。

自分でパーツを選ぶからこそ、パーツの不安な部分が即座に推測でき、臨機応変に、そして何かあった時に確信を持って自分のPCと向き合えます。

そうは言っていますが、取り付けるパーツの詳細な諸元を理解しろとは言っていません。よく分からないものの「性能が悪そうなパーツを取り付けたなぁ…」とか、「(価格が)安いパーツだったなぁ…」程度に把握出来ていれば充分です。

【極意その二】パーツ選びに悩んだら、心配になるくらい安価なパーツを選ぶ

好きなパーツを選んでいると必ずいくつかの候補で悩む事になります。ベンチマークや口コミを見ていてもなかなか結論が出ない。そんな時は思い切って価格が安い方のパーツをチョイスしましょう。

ただし、安すぎるパーツには要注意です。自作PCの世界では、パーツの「当たり外れ」が稀にあるようですし、安い物には安い物の理由があります。”極意その一”を踏まえた上での”極意その二”です。

そもそも自作でPCを組もうと考えるのは、「体感的に快適なPC」を追求しているからでしょう。高価なパーツのベンチマークが良いのは当たり前ですが、ではどの程度の数値やグラフの長さの程度のものが自分が要求する性能なのか?

そんなものの明確な基準はありません。ましてやベンチマーク結果が良くとも、使用するプログラムや他のパーツとの組み合わせによって体感的な結果は未知数です。

ただ一つはっきりしている事は、自分が今使っている現有のPCのパーツ構成を調べ、パーツの世代や簡単な性能・機能とこれから選ぼうとしているPCパーツを比較してみましょう。

現行世代パーツであれば、普通に安目のパーツであっても性能の向上を感じ、体感的にはどれでも快適に感じるはずです。ただ次の事には気を付けないと、パーツの性能が自分の要求を満たさなかった場合に余計な出費を掛ける事になります。

  • 性能向上の余地と拡張性を考える。
    極端に旧世代パーツで固めてしまったり、現行パーツの規格が対応していないパーツ、発売から3年以上経過したパーツなどは、PC全体の性能向上の余地が制限されてしまう可能性があります。
    パーツ単位で性能向上を進められるのが自作PCのメリット。必要な時に主要パーツの数点を同時に交換しなくてはならないようでは、このメリットが半減してしまいます。

【極意その三】使っていて性能不足を感じたら

重いゲームやクリエイター向けプログラムを使用していたならば、パーツ選定を誤ると当初から性能不足を感じる事があるかもしれませんが、上記の極意を理解して頂ければ、そんな事はまずありません。

そもそも、そのようなプログラムをPCの使用用途としている方は、最初からある程度のPCパーツの知識は持っているでしょう。

全くの初心者の方が、自作PCを組んで使用しているうちに、何か一時的に物足りなさを感じたり、明らかに性能不足を現す事象があった時こそ、自分でパーツを選び、自分でパーツを組んだ者の有利となるところです。

怪しいと感じたパーツを少し良いものに変えてしまえば済むのですから。「何を言っているんだ、勿体ない、安いとは言っても数千円~数万円のパーツだぞ!」という声が聞こえてきそうですね。

しかし安く済ませたと言っても、そもそも自作PCとはある程度贅沢なものですし、少々追加購入したところでメーカー製の最新ノートPCを購入する事を考えればまだまだ安価なものです。

最近はメルカリなどでパーツを出品すれば、結構高値でも購入者が付くので、その差額を利用すれば更にダメージは軽くで済むでしょう。

そうは言っても、私も投げやり的な事を言っているわけではありません。上記の極意を理解してもらえていれば、この事は杞憂で終わるはずです。

【極意その四】用途に性能が満たされないパーツを選ばないために

Google先生で、ずばり使用予定のプログラムを入力してオススメ構成などを参考にしましょう。ただし、そのまま丸々真似しまってはつまらないですよ。自分が欲しいと思っているパーツの性能を比較しましょう。

Google先生にずばりの聞き方は、「自作PC Photoshop 必要スペック」などと入れて検索すれば大丈夫です。結構、そのままのキーワードで何でも検索出来てしまいます。

ここでの注意事項は、PC構成を参考にするサイトやブログなどを見ていると、やはりより良いスペックのPCが欲しくなるものです。このような時に【極意その二】を実践することです。

筆者の現有PCとこれからの楽しみを紹介

私が現在メインで使っているPC構成は下の通りです。

PC本体構成品

このPCのスコアグラフの比較のために、Ryzen 9 3950Xを搭載して本気で組んだ場合のスコアグラフも下に掲載しておきます。

上記の見積もり表では、各パーツの価格変動があることから、私が購入した時の各パーツ実価格は下の表の通りとなります。なお、上記の表では、PCケース、追加PCケースファン、光学ドライブの項目がありませんが、下の表には掲載してあります。

またディスプレイモニタについては、更に下の「周辺機器その他」項の表に掲載してあります。

パーツパーツ名価格(税込)
CPUAMD Ryzen 5 2600¥15378-
CPUクーラーCPU付属¥0-
マザーボードASRock B450M Pro4¥7826-
PCケースSAMA JAX-02 黒鉄¥3680-
追加PCケースファンEASYDIY 120mm PWM青色LEDリングファン(3個セット)¥1680-
メインメモリCorsair
CMK16GX4M2A2666C16
¥7990-
光学ドライブASUS DRW-24D5MT¥1779-
グラフィックボードASRock Phantom Gaming Radeon RX560 2G¥11077-
ストレージ(SSD)Crucial MX500 CT500MX500SSD1/JP¥6345-
ストレージ(HDD)TOSHIBA 3.5インチHDD DT01ACAxxxシリーズ 7200rpm 2TB 【バルク】 ¥6391-
電源ユニット玄人志向
KRPW-BK550W/85+
¥4411-
合計金額(税込)¥66557ー

この構成を一言で言うと、「ネットサーフィンやOffice系ソフトの通常使用ではオーバースペック、ゲーミングにはギリギリ最低スペック、重いゲームやクリエイタープログラムは無理かストレスが溜まるかも。」という仕様になると思います。

私はWordpressでのブログをメインにした事務的な用途にしかパソコンを使用しません。付随して使用するソフトは、Office系とPhotoshopの無料版のような画像加工ソフトくらいです。

はっきり言ってオーバースペックの恩恵でサクサクとストレスなくPC作業をしていますが、これから徐々にスペックを上げていくつもりです。

理由は「ただ好きだから。」。なんだか恋人に呟くような言葉ですが、無駄な性能であろうが何だろうが、少しづつパソコンを高性能化するのが好きなんです。

周辺機器その他

今回は、自宅から離れて新居のアパートに引っ越した直後であったため、ワークスペースはダイニングテーブルで我慢することにしました。

このため、ダイニングテーブルを使う家族の邪魔になりにくく、食事の際にはすぐに片づけられるようにモバイルディスプレイとワイヤレスのキーボード及びマウスを新しく購入しています。

機器等製品等名価格(税込)
PCディスプレイモニターcocopar モバイルモニター モバイルディスプレイ 15.6インチ¥16022-
OSWindows 10 Home 64bit¥14080-
OfficeWPS Office¥2090-
キーボードLogicool
FREEWAY WL-KB01BL
¥1280-
マウスLogicool Wireless Mouse M171 M171GR¥800-
合計金額(税込)¥34272-

PC本体構成品と周辺機器の合計金額は、¥100829-なり。この他に、映像ケーブル類等を少し追加したので、プラス¥3000ーほどでしょうか。

PC本体構成パーツだけなら、Ryzen CPUにこだわっても本気でやれば5万円台に金額を抑え込めます。ハードウェア周辺機器やソフトウェアまで入れて約10万円なのでこんなものでしょう。

全ての機器やソフトウェアをヤフオクやメルカリで購入したり、無料OSを取り入れたりすれば、周辺機器を含めても5万円台に抑える事が出来るでしょう。そこまでやらないのは新品で揃えたいのと面倒臭いだけという程度の気の入れ方でやっています。

パーツ選び「Ryzen馬鹿」思考

さて本題の「Ryzen馬鹿」の項目です。なぜRyzenかというと、私は新しい物好きだからに他なりません。長年、Intelの後塵を拝してきたAMDが第3世代RyzenでついにIntelを超えたと言われています。

かっこ良すぎるではありませんか。思い返せばAMDの製品は、常に消費者に優しかった(価格的に)。「Intel、入ってる。」の頃のIntel製品は、私は使った事がありませんでした。

一番最近といっても6年ほど前ですが、妻が使うのに購入したノートPCは、IntelのクアッドコアCPU、Core i7(2.4GHz)を搭載して20万円オーバーですよ。私なら買いません。(良いPCですけどね。)

ついにIntelを打ち破り、破格のコストパフォーマンスを消費者に提供するAMD Ryzenは、私には帝国軍についに勝利し、名作のエピソードが完結したStarWarsの反乱軍と重なって見えるのです。

何だかよく分かりませんが、次に各パーツごとの選定に関する思考を次に紹介します。

ここからの記述は、読者の皆様にパーツをおすすめしたりするものではなく、私がこんなに軽く楽しみながらパーツを選定しているのだという紹介です。馬鹿だなぁと思いながら読んで下さい。

CPU

RyzenでPCを組みたかった理由は上記の通りです。この段階で私の中ではIntelの選択肢はありません。

正当的には、ある性能を求めるPCの使用用途により、パフォーマンスとコストをミリミリと分析するためにIntelとAMD双方のCPUを比較検討することが良いかもしれません。

しかし私が思うに、そんなものはドングリの背比べ。ある同等性能のCPUであれば体感的な違いをCPUから感じ取ることはまずありません。だとすれば現在、コストパフォーマンスに優れているのはAMD CPUが圧倒的に有利です。

一部、Core i3クラスのCPUになるとAMDが及ばないコスパ領域もありますが、わざわざCore i3をチョイスする理由が私には思いつきません。必要最小限の性能を最安値で追求するのであれば、比較の材料にはなるでしょう。

しかし、思い付きでやや重めのソフトウェアに手を出そうものなら限界を感じてしまうのは明白です。せめてRyzenの6コアであれば、ひょっとしたらそのまま耐えてしまうかもしれません。

IntelのCPUとAMDのCPUでは、マザーボード側のソケットやチップセット規格が違うので、どちらかに絞った方が初心者にはラクです。パーツの知識を増やすにもパーツを選定するにも、頭の整理がしやすくなりますからね。

では私がAMDのRyzen CPUに決め打ちでPCを組むことを決めたら、次はどのクラスにするのかという事の考えです。ここで最初の方で紹介した妻のCore i7を搭載したノートPCを基準に考えました。

クロック周波数が2.4GHzで4コア8スレッド。旧式の割には、なかなかの性能で私の作業に使用しても余りストレスを感じることなく作業できます。しいて言うならば、「パソコンの起動時間がもう少し早くなれば良いなぁ。」程度に思っていました。

上の方で述べた極意その一、極意その二、極意その四から、6コアのRyzenで一番価格の安いCPUであるRyzen 5 2600を選びました。

コア数が多ければ良いという訳ではないことは分かっていますが、4コアしかもTDP25W程度のCPUから6コアTDP65WのCPUにするだけで性能差を感じられる事は明らかです。

実際、現在その期待通りに快適なPC作業を行っています。また、第3世代Ryzenのスタンダードクラスで8コアが主流ということは、これからのソフトウェアはマルチコアに対応するものが世に出てくることも期待できます。

現在の第3世代Ryzenの武器は、PCIexpress4.0による超高速のデータバス能力ですが、この性能を楽しむ前にまだまだ性能アップを段階的に楽しめるパーツが沢山ありあます。

ヘビーゲームユーザーや、プロ級のクリエイターさんでない限り、第3世代Ryzenのスペックはほとんどのユーザーにはオーバースペックであると言って過言ではありません。

まだまだ言いたいことはありますが、とにかく小難しい比較データなどを見なくとも、現在のCPU性能は相当高いレベルに達しているため、適当に選んでも失敗や後悔することはまずないという事です。

これがAMD AthronやIntel Celeronプロセッサーだと後悔するリスクはかなり高くなりますよ。極めて限定的な用途であれば十分な機能は果たすでしょうが、少し欲を出すと途端に追いつかなくなります。

またOSからもWindows10を使用するのであれば、2コアでは苦しいですし、4コアでやっと快適に動作するものだという事も踏まえると、高性能を体感する余裕があるのは6コアのプロセッサーからであると単純に考えるのもアリだと私は思います。

ここから、各クラスのRyzen CPUに対する私の思考を発表!します。

Ryzen 9 3950X
  • 16コア32スレッド
  • 動作周波数:3.5GHz/4.7GHz
  • TDP:105W
  • 実売価格:10万円前後

私の楽しみである段階的なPCスペックアップがこのCPUに追いつくまでに、他に欲しいCPUが発売されなければいつか手に入れたいですね。今でも買おうと思えば買えますが、すぐに買ってしまっても面白くないし、そもそもハイパーオーバースペック。

X570チップセットとPCIExpress4.0のSSDの組み合わせだとPC起動時間はどうなるんだろ?…自分のPCに組んで体感したいなぁ。しかし、サーバーでも運用してみるくらいでないとこのコア数とスレッド数は絶対に使い切らないですね。

Ryzen 9 3900X
  • 12コア24スレッド
  • 動作周波数:3.8GHz/4.6GHz
  • TDP:105W
  • 実売価格:6万5千円前後

価格的にグッと身近になり、衝動買いしてしまいそう。でもすぐに買ってしまっては面白くない。12コアもあってマルチコアの恩恵を使い切らないことは分かっている。でも価格的なものと強力な動作周波数はものすごく魅力がある。

私が自己満足で落ち着くところは、このCPUだと思います。空冷で少しこだわりを入れて楽しむか、水冷でPCを組んで自己満足欲を満たせば相当永く満足感が得られるCPUだと思います。

Ryzen 7 3800X
  • 8コア16スレッド
  • 3.9GHz/4.5GHz
  • TDP:105W
  • 実売価格:5万円強

自分のPC用途で体感的に一番強力なのはこのCPUではないかと思います。このCPUを手に入れてしまったら、3900Xや3950Xの購入欲は収まってしまうかもしれない。自分的にはちょっと中途半端な位置付けにあるCPUだと思う。

現在保有しているCPUから段階的に性能アップしていく経過で、金銭的な余裕と3900Xクラスに到達する時間的な余裕があれば、手に入れて一時的に使っても良いかもしれない。

もしくは3950Xを手に入れる前に、3900Xをやめてこの3800Xにするかのどちらかですね。でも手に入れてしまったら、このCPUで現在世代の段階的Ryzenスペックアップ娯楽は終わってしまうくらいの強力なスペックを持っていると思います。

逆にそれが自分にとって中途半端な位置付けである理由なんです。だから買うかもしれないし、買わないかもしれない。悩むのが楽しい位置付けのCPUです。

Ryzen 7 3700X

  • 8コア16スレッド
  • 動作周波数:3.6GHz/4.4GHz
  • TDP:65W
  • 実売価格:4万2千円弱

    良いCPUだけど、私にとってはあまり魅力がない。3800XのTDP105Wで電気代が気になるなら、こちらの3700Xにするが、パソコン作業での電気代は気にしないし。あと数千円追加すれば3800Xが手に入るなら3800Xを購入します。

    このCPUを手に入れるなら、現在保有しているRyzen 5 2600ではなく、この3700Xを購入していても良かったが購入しなかった。私には購入意欲が湧かないCPUです。

    Ryzen 5 3600X
    • 6コア12スレッド
    • 動作周波数:3.8GHz/4.4GHz
    • TDP:95W
    • 実売価格:3万3千円前後

    欲しい!

    自分には6コアくらいが使い勝手が良い。しかもシングルコア動作周波数は結構強力!。下位の3600のコスパと比較して悩むCPUです。近いうちにこの3600Xか3600は必ず購入することになります。もしかしたら、両方とも購入するかもしれません。

    自分の用途からは遥かにオーバースペックなのは解っているけど、コスパが良すぎてスペックオーバーを気にしないで手に入れたいCPU。スペックに余裕があるということは良いことだ!

    Ryzen 5 3600
    • 6コア12スレッド
    • 動作周波数:3.6GHz/4.2GHz
    • TDP:65W
    • 実売価格:2万5千円強

    欲しい!

    現在保有のRyzen 5 2600をチョイスした理由は第3世代Ryzenの段階的な性能アップを楽しみたいから。そしてその初めの一歩がこのRyzen 5 3600です。もしかしたら少し端折って3600Xにするかもしれない。

    いずれにせよ、このどちらかは必ず手に入れて色々と試すことになるCPU。もちろん、2600でも何のストレスもなくPC作業をしているから、CPU以外のパーツを優先してグレードアップしていく可能性が高いでしょうね。

    それにしてもこのRyzen 5 3600のコストパフォーマンスは素晴らしい!

    Ryzen 5 2600(現在保有)
    • 6コア12スレッド
    • 動作周波数:3.4GHz/3.9GHz
    • TDP:65W
    • 実売価格:1万5千円前後

    たかが1万5千円クラスの6コアで一番安価なRyzen CPU、第3世代Ryzenを手に入れる前に、スペックの低さを実感しておこうと思い購入しました。期待は裏切られ、コスパが良すぎるCPUだった!

    前世代のRyzenであるものの、ソケットはAM4であるし、PCIExpress3.0であっても現状全く問題ない事をあまり想像していなかった。使い勝手良すぎです!

    このCPUのスペックが実用上期待以上の満足度であったことから、これからマザーボード、SSD、CPUクーラー、ひょっとしたらPCケース、グラフィックカードなどを気分でスペックアップしながら頃合いを見て、第3世代Ryzen CPUに換装する予定。

    CPUのスペックアップを後回しにする気になったくらい、良いCPUだという事です。第3世代Ryzenへの期待をものすごく大きくしてくれたCPU!

    CPUクーラー

    RyzenシリーズのCPUは、3950Xを除く全てのCPUにクーラーが付属しています。CPUクーラーとしては最低限の冷却性能と言われていますが、私のPC用途からは冷却性能は十分なはずです。

    よってCPUクーラーの追加購入は見合わせました。そのうち虎徹弐とかCorsairの水冷クーラーなどを組んで楽しみたいなぁと考えています。

    マザーボード(ASRock B450M Pro4)

    X570チップセット搭載のマザーボードにするか悩みましたが、まだ第3世代Ryzenを手に入れる前にやりたいことがあるので、B450チップセット搭載のマザーボードをチョイスしました。

    B450最安値で購入した割には機能十分かつ安定動作しているので満足していますが、少し後悔している事は、M.2 SSDヒートシンク付きのマザーボードにしておけば良かったかなと思っています。

    PCケース(SAMA JAX-02 黒鉄)

    5インチベイ搭載で最安値、これだけでチョイスしました。組んだ結果も全く問題なしです。このケースは、パソコン工房で取り扱っています。

    この先、側面パネルが透明なケースか、静音性を重視するかを決めて、水冷CPUクーラーに対応したケースに変更する予定です。

    追加PCケースファン

    上記のPCケースにはケースファンが1つ付属しているのですが、信頼性がいまいち悪いので予備パーツ的にLED付きのファン(3個セット)を購入。これも信頼性が悪いという口コミがありましたが、全てのファンが問題なく回っています。

    メインメモリ(Corsair CMK16GX4M2A2666C18)

    Ryzen 5 2600の対応メモリーはDDR4-2933/2chという事ですが、手頃な値段のDDR4-2666にしました。Corsairのパーツが好きなので、それだけの理由でこのメモリをチョイスです。

    性能には全くこだわりませんでした。

    光学ドライブ(ASUS DRW-24D5MT)

    今時のPC用途では必要性はあまりないのですが、時々DVDをコピーすることがあるため面倒回避のつもりでDVDスーパードライブで最安値のものを購入しました。OSインストール以降、一切使っていません。

    グラフィックボード(ASRock Phantom Gaming Radeon RX560 2G )

    上記これまで、相当軽くパーツを選んでいることがお分かり頂けると思いますが、このグラフィックボード選びで、軽さを極めているかもしれません。

    ファンレスの最安値でも良かったのですが、敢えてこのグラフィックボードにした思考は、ファンが1つ付いていて最安値のもの。

    というだけです。スペックは比較のしようがないくらい低いですが、私のPC用途では快適に動作しています。

    パーツ選びで失敗しないための最低限の項目

    ここでのパーツ選びの「失敗」とは、

    • パーツが取り付けられない
    • パソコンが起動しない
    • パーツが機能しない

    上記の3項目をパーツ選びでの「失敗」と定義し、各パーツごとに知っておくべき最低限の項目を各パーツごとに区分して紹介します。

    CPU

    CPUの性能が高いほど価格が高くなるのは当たり前ですが、初心者が覚えておくべき事は一つだけです。

    CPUは、性能が高いほど発熱及び消費電力が大きくなる。

    この事は、次のパーツ選定に影響します。

    • 電源ユニットの容量に気をつける。
    • CPUクーラーの性能を少し意識する。(特にゲーム用途)
    • PCケースクーラーの性能、数、取り付け位置を少し意識する。

    マザーボード

    マザーボードは次の事により、CPUの取り付け自体が限定されるほか、機能を拡張したい時に影響が出てきます。

    • AMD製かIntel製か。CPUに対応するチップセットを搭載したマザーボードを選ぶ。(例:RyzenであればX570、B450等)
    • 同上、ソケットが対応しているか。(例:Ryzenであれば、Socket AM4等)
    • サイズ(大きさ)が3種類ある(ATX等)。大きさが変わればPCケースに収まるかを確認する。
    • サイズが大きいものほど拡張スロット数が多い。サイズが小さなものは拡張スロット数が少なくなるので、自分のパソコンの用途による拡張スロットの使用予定をしっかり確認しておく必要がある。
    • 製品によって、拡張スロット数や端子の種類や数が異なる。一般的な用途以外にやりたいことがある場合は、自分に必要な端子等が備わっているか確認する必要がある。

    メモリー

    メモリーは、規格、速度、容量を考慮するのが一般的ですが、パーツ選定上失敗しないようにするには、次の事だけ知っておけば大丈夫です。

    • 規格は、現在はDDR4が主流
    • 速度は、CPUが対応しているものを選ぶ。
      ※CPU対応速度以下なら動作するがCPUの性能を制約する。
    • 現在の主流は、8GBを2枚取り付け=16GB
      コストパフォーマンスが高いのは16GBの製品
      16GB・2枚=32GB

    PCケース

    PCケースは単なる箱です。しかしながらPCの外見そのものなので、こだわりたい方は多いと思います。基本的にはデザインだけでなく、次の事を考慮する必要があります。

    • マザーボードのサイズと照らし合わせ、サイズに対応しているか。
    • DVDを内蔵にしたい場合、5インチベイを装備しているか。

    その他の事はあまり気にしなくても、ちょっと後悔するくらいで済みます。

    CPUファン

    CPUファンは、ヘビーゲームユーザーでない限り、そんなに気にすることもないですが、少しCPUやグラフィックボード、SSDを酷使する可能性がある方は気にする必要が出てきます。

    空冷式

    • PWM(CPUやマザーボード温度応じてファン回転数を制御)に対応しているか。
    • ファンは、PCケースが対応しているサイズと数か。

    水冷式

    • ラジエーターサイズは、PCケース側が対応しているか。また、5インチユニット等と内部干渉する場合にも取り付け可能なサイズか。
    • CPUソケットに対応しているか。

    グラフィックボード

    高ければ高いほど性能が良いが、PCの用途によってはオーバースペックになりがちなパーツです。

    • 3Dゲームを快適に動作させるなら、3万円以上の製品を購入する。
    • PCケースや他のドライブと内部干渉しないか、ボードの長さ、厚さ、幅を確認する必要がある。

    SSD

    SSDは、速度を求めるなら規格と形状種類について少し頑張って勉強する必要がありますが、初心者にとってはどんな物でも満足感は得られるくらいの速度性能はありますので、容量の基準だけ知っておけば良いでしょう。

    • 起動ドライブなら500GBが一般的かつ十分。1TB以上あれば余裕を持てる。
    • 大容量の保存は、HDDの方が耐久性があり有利(SSDは寿命がある)

    電源ユニット

    電源は定格出力を気にする必要がありますが、高性能なグラフィックボードを使わないのであれば、500Wのもので十分です。

    • 高性能なグラフィックボードを使わないのであれば、定格出力500Wで十分
    • 変換効率の高さを示す80PLUSはあくまでも目安

    パーツ選びで失敗しないための最低限の項目/小まとめ

    これまでに解説したことは上の方で定義した「失敗」しないための最小限の知識です。そんなに多くないと断言した通りだと思います。

    この他にも色々なコツはあるのですが、言い出したら結構なボリュームになることから、あくまで「失敗」しないための知識という事では、ここで紹介した事項で十分でしょう。

    これより先は、PCを組みながら、又は組み上げた後にでも追々知っていけばいい事です。

    まとめ

    1万字以上のなかなかのボリュームの記事になってしまいましたが、言いたいことは初心者の方がPCを自作するにあたり、悩みすぎて嫌にならないようにという事です。もっと軽い気持ちで簡単に取り組めば、きっと楽しく満足できるPCが手に入ります。

    この記事で述べた「パーツ選びの極意」は、どこにも紹介していない事です。頭の片隅に置いて頂けたら幸いです。

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