「としまえん」ふわふわウォーターランドでプール事故!ライフジャケットを装着した女児がなぜ?

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数時間前に大分の孤立記事を公開したばかりでしたが、本日(2019年8月15日)東京都練馬区の「としまえん」でライフジャケットを装着した8歳の女の子が亡くなる痛ましい事故が発生してしまったようです。

画像引用元:としまえんホームページ
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事故の概要

15日午後2時ごろ、東京都練馬区向山(こうやま)の遊園地「としまえん」のプールで、埼玉県朝霞市仲町、小学3年、森本優佳(ゆか)さん(8)が水面に設置された遊具の下に潜り込んでいるのを監視員が発見した。森本さんは心肺停止状態で搬送後、死亡が確認された。警視庁練馬署は溺れたとみて当時の状況を調べている。

 同署などによると、監視員がアトラクション「ふわふわウォーターランド」の定時水中点検で、空気で膨らんだ大きなフロート(浮島)の上で遊ぶ「ビッグアイランド」の下で森本さんを発見し、救助した。

 同遊具の最大水深は190センチで、身長110センチ以上であれば利用できたが、森本さんでは足の届かない所もあった。ライフジャケットが義務付けられ、森本さんも着用していた。

 森本さんは両親、妹(1)と訪れていた。としまえんは16日のプール営業を中止する。

つまりアトラクション遊具の下に潜り込んでしまい抜け出せなくなって溺れたということでしょうか?

現在事故調査中であるので結果が気になります。

読売新聞オンライン

ライフジャケットの装着は適正なのか?

船の世界では、平成30年2月から全ての小型船舶に乗船する者に対するライフジャケットの装着が義務化されました。

確かにライフジャケットを正しく装着していれば溺れるという可能性は激減することが期待できます。しかし完全に安心できるのは周囲に障害物がなく、ただただ浮かんでいられる環境なのではないでしょうか?

例えば海や川などで自分に危害が加わる勢いで接近してきたとすると、ライフジャケットを装着していたために潜って回避することができないなどということもあるかもしれません。

確かに全ての危険な状態を予測して100%の安全を一つの手段で確保することは非常に難しいことです。

今後の事故調査の結果を見てみないと結論じみたことは言えませんが、ライフジャケットを装着するということは、浮力は最大に確保できるが水中での推進力は大きな比率で犠牲にしていることは事実としてあるでしょう。

今回の事故の概要を知る限りでは、プールに浮かんだアトラクション施設の下に何らかの理由で潜り込んでしまった結果、ライフジャケットの浮力により施設の下面に押し付けられ子供の泳力では脱出するだけの推進力が得られなかったことが推定されます。

なぜアトラクション施設の下面に潜り込んでしまったのか?今後の事故捜査の焦点になるでしょう。

安全管理の在り方を考えてみる

上記で述べたとおり、全ての危険な状態を予測して100%の安全を一つの手段で確保することは非常に困難です。

ライフジャケットの装着は、「水中に沈むこと」「泳力不足で溺れること」に関しては非常に有効なリスク対処にはなりますが、ここで次の段階のリスクを考え、所要の処置・対応を手当しなければ安全管理としては不十分ということになります。

事実、事故は起きてしまっています。事故が起きてからでは遅いのですが、関係者が次に考えることはライフジャケットを装着している事による怪我や事故のリスクという事になります。

このリスクに対する処置・対策ができるのであれば、「としまえん」は今後もライフジャケットの装着を義務付けるでしょう。

ライフジャケットを装着する上でのリスクに対する処置・対策が確立できないのであれば、ライフジャケットの装着義務を「推奨」程度にするのか「撤廃」するのか。

ライフジャケット装着と非装着、それぞれのリスクを比較してベターである方策を選択し、選択した方策にたいして現時点でのベストな処置・対策を施すことになります。

この安全管理(リスク管理と処置・対策)ができないようであれば、今後「としまえん」に流行りのアトラクション施設を使用したプール営業をする資格はありません。

定時水中点検時に水中で沈んでいる優佳さんを発見したということですが、どのくらいの時間間隔、要領で行われていたのかも捜査の焦点になるでしょう。

常時水中監視くらいの安全管理態勢が取れないと再開は厳しいのではないでしょうか。

まとめ

最後になりましたが、亡くなった優佳さんのご冥福をお祈りいたします。

私は中学生時代に何回か「としまえん」へ遊びに行った思い出があります。地上遊具などでも事故があったり、経営不振の問題があったりと大変苦労されている印象がありますが、私にとっては良い思い出しかない大切な場所です。

適切な対策を講じた上で、これからも子供たちの良い思い出を育む施設として再開されることを期待します。

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