電車結びは釣りでは基本中の基本とも言える結び方です。ライン同士を結び付けるノットとしてはとにかく簡単で、摩擦系ノットほどの結束強度が必要ない釣りではほとんどこの結び方で間に合います。
滑りやすいPEライン等にはやや不向きなところがありますが、巻き数を多くすることで私の釣友はPEラインとリーダーでも電車結びで結束しています。
結束強度はそこそこありますが結びコブがやや大きくなるため、ロッドのガイドに引き込んでしまうと摩擦系ノットに比べて引っ掛かりやすくなるので注意が必要です。
この記事では「電車結び」を分かりやすく図解で紹介しています。ライトゲーム用にとにかく簡単なノットで済ませたい方や、摩擦系ノットがどうしても面倒臭いという方にお勧めの結び方です。
電車結びの主な用途
- 道糸とハリスの結束
- メインラインとリーダーの結束
- その他
途中で切れてしまったハリスや仕掛けの応急補修等
【図解】電車結びの結び方手順
①結びつけるラインの端末を対面方向から重ねる
まずは結び付けるライン同士を対面方向から重ねます。
②片方のラインで輪っかを作る
やりやすい方のどちらのラインでも構わないので輪っか(ループ)を作ります。
③2本のラインを束ねるように数回巻く
2本のラインを束ねるように数回巻きます。巻き数はナイロンやフロロカーボンなどであれば4~5回巻くのが通常です。
PEラインやより細いラインであれば巻き数を増やし、太い仕掛け用のラインであれば巻き数を1~2回減らします。
④巻いた糸を締め込みコブを作る
巻いた糸を締め込んでコブを作ります。後の手順でコブを滑らせて電車の車両が連結するようにする手順になるため、この手順ではまだきつく締め込み過ぎないようにするのがコツです。
⑤反対側のラインも同じように輪っかを作る
もう片方のラインも①の手順から繰り返すように巻きます。
⑥反対側のラインも数回巻く
もう片方のラインも4~5回巻いていきます。この際の巻き数は必ずしも先に巻いたラインと同じ回数にする必要はありません。
異なる種類のラインであれば糸の材質や太さによって巻き数を変えた方が良い場合もあります。
⑦先に巻いたラインと同じようにコブを作る
先に巻いたラインと同じようにコブを作ります。この次の手順で電車の連結のようにコブを滑らせるのでまだ締め込み過ぎないようにしましょう。
⑧コブ同士を連結し締め込む
ライン本線を双方向へ引っ張りコブを滑らせて連結します。
この際、それぞれのコブの締め込みがあまいようであれば各々に締め込むようにし、形を整えて一つのコブにするようなイメージで締め込みを完成させます。
締め込みが終わりコブがしっかりと固着されたら余った端糸をカットするか焼きコブを作って完成です。
面倒臭ければ端糸をそのままでも構いませんが、ガイド等に引っ掛かりやすくなるので必要に応じて処置して下さい。
最後の締め込みの際に強く締め込みすぎると結束部分やラインの途中から「ぶちっ!」とラインを切ってしまいます。電車結びではよくあるので欲張り過ぎずに程よく締め込んでやるのがコツです。
まとめ
ライン同士の結束では基本中の基本とも言える「電車結び」について図解で紹介しました。簡単な結び方なので覚えやすいし、様々な場面で応用が利く結び方です。釣りのジャンルではあくまでライトゲーム向きではありますが十分な実用性もあります。
初心者の方でより強度が高いノットの結び方を習得したい方は、下の記事も併せて参考にして下さい。