摩擦系ノットで最も信頼性のあるFGノットですが、私はあらゆる釣りでこのノットを使用しています。ジギングやあらゆるルアー釣りからライトタックルまで、釣りのジャンルに囚われることなく使用できる定番中の定番のノットと言えるでしょう。
しかし難点としては、ノット覚えるのが結構大変だし、釣行準備などで屋内で結ぶ時はまだしも、風などがある釣り場などでノットを組み直す必要が生じた時は面倒臭くて憂鬱にすらなってしまいます(笑)
長年、ノットアシストなしで頑張ってきましたが、最近になってようやくノットアシストを購入して使ってみると、「何でもっと早く買っておかなかったのか・・。」と後悔すること半分、便利さに感激すること半分です。
なるべくお金を掛けないで釣りを楽しむ事も大事ですが、釣りは一生楽しめる趣味です。長く釣りをする方ほど、このノットアシストを購入されることをお勧めします。
ジギングなどのヘビータックルでしか釣りをしないよ!なんて方には、SCノットという神ノットも考案されていますが、エギングやチニングなどのライトタックルではFGノットが不動の定番ノットであることは、これからも変わらないでしょう。
FGノットは沢山のサイトで紹介されているので、結び方を調べるのも比較的容易にできますが、この記事では第一精工さんのノットアシスト2.0を使ったFGノットの結び方をイラストにして紹介します。
動画でも十分に理解できるのですが、しばらく期間をおいていると「アレ?どうだっけ?」という事があります。イラストは動画よりもラインの区別が明確に表現出来るので記憶にも残るし、後から探すのもラクなので参考にして頂ければ幸いです。
まずは第一精工さんの動画を見てみましょう
ノットアシスト2.0の構造説明
ノットアシストは収納、持ち運びに便利なようにコンパクトに折り畳めるようになっています。頂部のポッチを押し込むとノットアシストが展開し、ラインを結ぶための形態になります。
この展開するときの開くバネの力により、ラインを結んでいる時はラインのテンションが保たれるようになっています。
ノットアシストの3箇所の丸い部分を「ラインフック」と言います。ラインフックの表面には、「OPEN(開く)」と、「SHUT(閉じる)」の文字があります。
また回転方向を示すような三角の矢印が刻印されていますが、これは糸を保持するために巻く方向を示す矢印と、巻いた糸を挟み込んで固定するための操作箇所の表示になります。
挟み込むために操作する箇所は、表示は表にしてありますが、操作するものは裏側にあります。
下の図が裏側の写真になります。「OPEN」と「SHUT」の操作は、テコのようになっている部品を操作することにより、糸を保持したりフリーにしたり出来るようになっています。
ノットアシストを使ったFGノットの結び方
上の動画を区分しながら図解します。
準備
3箇所のラインフックの裏側の部品を糸を通す状態にするための「OPEN」位置にしておきます。
PEラインをノットアシストにセットする
PEラインの端末を20cmほど残し、下側のラインフックの矢印方向へ1~2回巻きつけ固定(SHUT)します。
下側のラインフックと同じように、今度は上側のラインフックへPEラインの本線を1~2回巻きつけ固定(SHUT)します。
リーダーをノットアシストにセットする
リーダー端末を真ん中のラインフックの上側から位置させ、PEラインの上側を通します。この時、動画では「リーダー端末を20cm程度残し・・」と説明していますが、気持ち長目に残したほうが作業しやすいと思います。
リーダー本線を矢印の方向へ1~2回巻いて固定(SHUT)します。
左手の親指と中指でPEラインとリーダーの交点を保持
編み込み
まずは、リーダーの端末を保持している左手の親指と中指の上側をPEラインの下側から巻き、右の方向へ真っ直ぐにピンとしっかりテンションをかけます。
巻く毎にリーダーをピンと張ってテンションを掛けることにより、リーダーにPEラインが編み込まれていきます。
次に交点の下側をPEラインの下側からリーダーの端末を通して、またピンと引っ張ってテンションをかけます。これで1回の巻数としてカウントします。
リーダーを引っ張ってテンション掛ける作業は、1回1回巻くたびに行います。リーダーを真っ直ぐに戻し、リーダーの周囲にPEラインを編み込む作業になっています。
リーダーは、10回以上巻いて編み込みます。私は12回巻いていますが、抜けることはありません。
ちなみに編み込みを進めていくと、上下のラインフックの間隔が徐々に狭くなってきますので、上下のラインフックを左手で広げるような圧力を常に加えながら作業します。(間隔が狭まるのは通常ですので圧力を加えるだけです。)
編み込んでいる途中で時々、ノットアシストを広げて締め込みを補強する
動画中でも説明がありますが、4~5回編み込んだら1度くらいの割合で締め込みを行うと良いでしょう。ノットアシストを強く広げすぎるとPEラインが切れてしまう事があるので、力加減には注意が必要です。
仮止めし、ハーフヒッチの準備をする
上側のラインフックにリーダー端末を固定する
一旦上側のラインフックを「OPEN」にし、リーダーの端末を1~2回巻きつけてから固定(SHUT)します。
下側のラインフックからPEライン端末を外す
下側のラインフックを「OPEN」にし、PEライン端末側のラインをラインフックから外します。
中央のラインフックからリーダー本線を外し、下側のラインフックに固定する。
中央のラインフックを「OPEN」にしてリーダー本線を外し、下側のラインフックに1~2回巻きつけた後、固定(SHUT)します。
PEラインとリーダーの2本にハーフヒッチを10回以上
PEラインの端末で、ラインフックに固定しているPEラインとリーダーの2本にハーフヒッチを10回以上編み込みます。
リーダー端末を処理
上側のラインフックを一旦「OPEN」にし、リーダー端末をラインフックから外し、端末の根本でカットする。
PEラインにハーフヒッチを10回以上編み込む
ハーフヒッチの編み込み要領は、PEラインとリーダー2本へのハーフヒッチと同じ。
エンドノットで仕上げ、PEラインの端末をカット
PEラインにハーフヒッチを10回以上編み込み、最後はエンドノットで締めて仕上げる。PEライン端末を2~3mm残してカットして終了です。
まとめ
ノットアシストを使用するFGノットの結び方について紹介しました。ほとんど商品紹介になってますが(笑)
色々なノットがありますが、やはりFGノットが最も定番であり、そしてノットアシストを使うことで結び易さが格段に良くなり、釣り場などでも楽に結び直しが出来ます。もちろんすっぽ抜けの不安など確実に解消されます。
強度が必要ない釣りならファイヤーノットをお勧めしますが、摩擦系ノットを必要とする釣りをする方は、なるべく早くノットアシストを使用されることをお勧めします!