エギングロッドの特徴をおさらい!長さや硬さによってはジギングやアジングもできる?失敗しないエギングロッドの選び方とは?

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金運の豚

海がない県に引っ越して来てから約2ヶ月ぶりの釣りジャンル記事です。今回の記事は、今一番禁断症状が出ているエギングで!…あ〜釣りしたい

エギングロッドはその特徴から色々な釣りに応用できることが知られています。具体的にはアジングやメバリングなどのライトな釣りからジギングなどの比較的ヘビーな釣りにまでエギングロッドを代用する方がいます。

しかし最初から他の釣りに代用することを前提にロッドを選んでは、肝心のエギングで不満を感じ、せっかく購入したエギングロッドをすぐに買い替えるような事になりかねません。

全くジャンルが違う釣りに代用できるエギングロッドの特徴にはどのようなものがあるのか?

またこれからエギングロッドの購入を検討している方は、「長さ」「硬さ」などは何を基準に選べば良いのか?

この記事では、エギングロッドの基本的な特徴とエギングロッドを購入する時にどのように考えて選べば良いかを分かりやすく紹介します。

目次

まずはエギングという釣りをイメージしよう

エギング中級者以上の方は、この項目は無視して先の項目を読み進めて下さい。逆にこれからエギングを始めようとしている初心者の方は下にリンクした記事を先に読んで頂くと良いかと思います。

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エギングシーズンの主な環境

イカは1年を通して釣れると聞いたことがあると思います。確かに一理ありますが、主なシーズンとしては次の2回が主なシーズンとなります。

  • 春イカシーズン
    早くて4月頃から梅雨入りである6月くらいまで。産卵のために岸よりする大型のアオリイカを狙う。
  • 秋イカシーズン
    高気温である真夏を過ぎた9月頃から厳冬期まで。孵化後コロッケサイズ程度にまで成長した小型のアオリイカを狙う。

主なシーズンは上記の通りですが、1年中釣れるという根拠には次のようなことがあります。

  • イカ(特にアオリイカ)は、海水温が15℃以上で活発に回遊と捕食をする。
    ただし海水温が15℃以上でも水温差が短時間に変化した場合、釣果は安定しませんし期待も一気に下がります。
    海水温は海上保安庁のホームページ気象庁のホームページで調べることができます。
  • 海の中の季節は地上の季節の2~3ヶ月遅れで推移する。
    地上でも夏に涼しかったり冬に温かい日があるように、海の中にも季節はあります。それが海の中では海水温の推移になりますが、海の中の生き物達の季節感というものは地上の2~3ヶ月遅れであると言われています。

エギングに限らずですが、上記のアオリイカシーズンでポカポカと快適な釣りが楽しめるのは春イカシーズンの5月前後だけです。4月や5月でも日によっては海風で肌寒く感じる時があります。

エギングをやっている時の多くの期間は、寒いという事をイメージしておいてください。これ重要です。

エギをシャクるという動作

エギングは、エギというルアー(厳密にはルアーではなく餌木)を海中で生きているように、または弱った魚のように演出してイカの捕食本能を刺激します。

これを「シャクる。」と言いますが、この動作のためにロッドを上下に大きく振るといった事を繰り返します。もちろん当時のシチュエーションや釣れる演出パターンによるものであり、ただ単調に降り続けるものではありませんが。

いずれにせよ多かれ少なかれ、ロッドをシャクるという動作をするのがエギングであり、この事がエギングロッドに求められる特徴に直結します。

エギングで待つというシチュエーション

エギングでは「待つ」という事も「シャクる」ことと同じくらい頻繁に行います。これはどういう事かというと「アタリを待つ」ということです。

イカの捕食本能が旺盛で動きが活発であれば、激しく動くエギにも果敢にアタックしてきますがエギングで最もヒットする(イカがエギを掴む)確率が多いのが、フォールというエギが沈んでいる最中になります。

待つシチュエーション、すなわちエギをフォールさせる時間(秒数)は色々と試した上でヒットパターンを探ることになります。

イカの活性が高ければフォール時間は短くても良いですが、イカの活性が低いときは長めにフォールさせ、イカがエギを抱きやすい「間」を与える必要があります。

しかしながら産卵期の春イカのようにイカの警戒心が強い場合は、あまり長くフォールさせると偽物の餌だと見切られてしまいます。このような事を考慮してヒットパターンを探っていくわけです。

大物狙いの春イカは置き竿(エギを放置)もアリ

一般的に大型のイカまたは産卵期である春イカは警戒心が強いと言われています。上記では長くフォールさせると見切られてしまうと述べましたが、逆に全くエギを操作しなくてもエギを抱いてくることがあります。

これは大型のイカは自分の餌を周囲のイカや魚に横取りされない自信があるために、小型のイカに比べると定位に居付いているためだと言われています。イカが居付いている場所周辺へエギが流れていき、イカは本物の餌ではないかもと思いながらも一応手を出してみる。

恐らくそんな感じであろうと思いますが、本当のイカの考えは理解できるはずもないので、本物の餌と勘違いするのか、海藻や海流の加減でゆらゆらとしているエギに捕食本能が発生しているのかもしれません。

このようなことからイカがそこに居るのが分かっているのに、なかなかエギを抱いてこなかったりヤエン釣り(アジの泳がせ釣り)と並行して時間潰しにエギングをやっていたりする時に「放置」を試すと、このような経験をすることがあります。

項目題名は「置き竿もアリ」とはしていますが、置き竿をする場合は時々ロッドを手に取ってイカが抱いていないか確認をする必要があります。手に取って重い場合はイカが乗っている(掛かっている)か、エギが海藻に引っ掛かっているかのどちらかです。

このような「放置」パターンの他にも釣り場の地元の方に色々と話しを聞くと、自分では思いつかないヒットパターンを知ることが多いですよ。

ちなみに放置パターンでのエギのカラーはナチュラルカラー(本物の魚のようなカラー)でなければいけないような気がするかもしれませんが、私は「夜光オレンジケイムラ塗装アワビシート貼り付け」のド派手なエギでこの実績があります。

エギングロッドの特徴

エギングロッドの特徴は大きく下記の3項目になるでしょう。

エギングロッドは硬め、高級品は硬めでしなやか

アオリイカは魚のように泳ぎ回って抵抗はしませんが、ジェット噴射と言われる海水を吐き出す勢いで重く引くような抵抗をします。また重量も大型のアオリイカでであれば2kg以上、時には3kg、や4kgクラスのイカが釣れることもあります。

このためエラ洗いという暴れ方や水面に飛び出して針を外そうとするシーバスに対応するシーバスロッドに求められるような柔らかさは必要ありません。そして重いイカを安定して引き寄せるための芯の強さ(バットパワー)が求められます。

よってロッドは硬めに調整されており、この硬さからエギもシャクり易くなっています。シーバスロッドでエギをシャクると、ロッドがしなりすぎるため結構疲れますが、エギングロッドでこのような疲れが生じることはありません。

一生懸命に長時間ロッドを振っていて疲れるのは当たり前なので、その辺は常識の範疇で理解してくださいね。

価格が安すぎるエギングロッドはひたすら硬いですが、高級なものになると硬くてバットパワーがあるのに絶妙なしなやかさがあってエギをシャクリ易くなっています。

またエギングロッドで投げる標準サイズである3.5号のエギは、約21g±5g程度の幅があります。このことから他の釣りに流用できる丁度良い耐用性があるという特徴も持っています。

最近では多くのメーカーさんから価格も抑えつつ十分に満足できる性能を持つロッドも多く発売されていますから、口コミなどを見て選べば間違いないと思いますよ。

エギングロッドは軽い

半日、1日、下手をすれば車中泊などして数日にわたりロッドを振り続ける方もいます。重量があるエギングロッドでは過酷です。

ロッドの重さなんて数グラムから数十グラムしか変わりませんが、何時間もロッドを操作していると疲労具合が全然変わってきます。

価格が安いロッドは重いですし、価格が高いロッドは軽いと考えても大きく外れていません。ただ最近は価格を抑えたロッドでもどんどん軽いものが開発されているので予算に応じて選択できる幅が広くなってきていますね。

エギングロッドは感度が良い

ロッドが硬いということは単純に感度はよくなってきます。これは釣り糸から伝わってくる海中の状態をダイレクトにロッドに伝える効率が良いからです。

しかしアジングロッドなどのような細いロッドとは違い、エギングロッドはロッド自体の太さ(径の大きさ)の影響により雑音的な情報も伝わってくることも否めません。

エギングロッドではこの雑音を局限するように材質やグラス繊維の編み込み方、リールシート、ガイド、ガイドシート構造等に高度な技術を盛り込んでいます。当然、価格が安いものにはこのような技術が付加されていないことにより価格が抑えられることになります。

いずれにせよエギングロッドは、硬さとしなやかさ、軽さ、感度という従来の技術では相反する特性を目覚ましい技術開発でクリアして市場へ送り出しています。これが様々なジャンルの釣りに代用できるエギングロッドの強みということです。

失敗しないエギングロッドの選び方(私見あり)

ここではエギングロッドを選ぶ際のコツを紹介します。私の経験上からの意見であるため、賛同して頂ける方のみ参考にして下さい。私見ではあるものの、他のブログやサイトでは言っていない、かなり的を得たものですよ!(笑)

最も重視すべきはデザインとステータス!

何だかエギンガーさんに怒られそうな事を公言してます(笑)
まぁ、読んでみて下さい。

エギングロッドを選ぶのに大切なことはどんなに辛いシチュエーションでも釣れる気がするということに尽きる

この記事の最初の方で解説している「エギングシーズンの主な環境」で、「これ重要です。」とコメントしているのはコレが言いたい為です。

釣行した際に、明らかにアオリイカが居る、活性が高い、潮汐データから時合が予想できるような条件下では、はっきり言ってロッドなんて何でも構いません。それこそ他の釣りのロッドをエギングに代用しても良いくらいです。

しかしエギングの多くの期間は、アオリイカが居るのか居ないのか分からないような状況で、ひたすらヒットパターンを探りつつひエギングロッドを振り続けることになります。これに寒い環境が重なると、すぐに心が折れてしまいます。

隣が釣れていて自分が釣れないと道具が悪いと思ってしまうのが人という生き物

同じ釣り場でたくさんの人が釣っているのに、釣れているのは特定の釣り人といったことは釣りの世界ではよくあります。日本の公共遊戯台で当たり台は隣だった的な感じですね。

エギングで普通に考えの及ぶことは、イカの群れがピンポイントで居付いている、エギのシャクリパターンが違う、ヒットエギがあるといった事ですね。

ですがエギングの経験が浅く、しかも間に合わせのロッドを使っていると何故かエギングロッドが悪いのでは?と考えてしまうのが人です。ここまで極端な考えに至らなくても最初から予算が許す限り良いエギングロッドを手に入れておきましょう。

有名メーカーのエギングロッドは細部へのこだわりが凄い!テスターさん達の知恵と努力が詰まっている!

エギングロッドを販売している釣りのメーカーはシマノ、ダイワ、カラマレッティ(オリムピック)、メジャークラフト、ヤマガブランクス、がまかつ、エバーグリーン、アブガルシア等々多数のメーカーがあります。

各メーカーとも凄腕のテスターさん達の意見を取り入れて素晴らしいエギングロッドを販売していますが、このメーカーの中で自分が手にした時に持っているだけで満足感が得られるメーカーのものを手に入れましょう。

シマノとダイワは大手釣り具メーカーらしく、細部にこだわったロッドがありますがはっきり言ってピンキリです。価格を抑えたものに高価なロッドのフィードバックはありますが、やはり良いロッドほど高くなっています。

カラマレッティ(オリムピック)は、過去一世を風靡した時代もあるメーカーです。ミドルクラス以上のラインナップになると思いますが、お洒落で軽く使いやすい特徴は女性エギンガーにも人気がありました。

メジャークラフトはコストパフォーマンスが最高のメーカーです。価格帯を抑えたロッドなのに、不思議とステータスを感じてしまうのは私だけではないはずです(笑)もちろんエギングロッドとしての機能・性能も申し分ない製品が揃えられています。

エバーグリーンと言えば、重見典宏さんでしょう。テスターでこれほど存在感がある方も珍しいですよね(笑)エギング四天王と呼ばれる方のお一人です。スラックジャークと呼ばれるエギング技術はエギンガーの基本技術の一つになっています。

私は和歌山県串本の漁港でエギング四天王のお一人である弓削和夫さんと少しだけ一緒に釣りをさせて頂いたことがあります。缶コーヒー、ごちそうさまでした(笑)

アジングをしていたのに唐突にアカイカエギングに切り替えて楽しませて頂いたのは良い思い出です。話しが思い切りそれましたので元に戻します。

ヤマガブランクスとがまかつは高級ロッド路線一本です。老舗メーカーの技術が余すことなく投入されていて一切の妥協がありません。通(ツウ)であるステータスを満喫できますよ!

その他のメーカーも掘り出し物があるかもしれませんが、耐久性に問題があったり、糸がらみやバックラッシュが頻発したり、グリップのアタリが悪くて手にマメや擦り傷が生じたりと何かしら不満が出るように思います。

次に重視すべきは長さ!扱いやすさか遠投性能か

エギングロッドの長さは使い勝手に直結します。高級品は性能を材質などでカバーすることが多いので一概には言えませんが、一般的には次のように考えられます。

長いほど遠投できるが使い場所を選ぶ

エギに遠投性能は必要ないという考えもあります。しかし釣り場へ行くとより広く探りたい、もう少しエギを飛ばせば釣れるかも、という心理は必ず働きます。

自分が扱える限り長いロッドを選ぶことをおすすめしますが、地磯に入ったりテトラポッドがある場所や人が多い場所で釣りをする場合は短めでないとロッドを振り難く扱いずらくなります。

標準は8.6ft、長いものほど重い

標準は8.6ftになりますが、これよりも若干短いものもあります。船で使用するティップランエギングのロッドは短いですが陸っぱりでのエギングには不向きですので間違えないようにしましょう。

一般的なエギングで8.6ftという長さは標準というよりもミニマム長さと考えても良いと私は思います。女性などで身長が低い方はこれより短いものを使用することを検討する程度の考え方で良いと思います。

9ft以上からは、長くなるにつれて遠投性も期待できるようになります。

ロッドの軽さはリールとのバランスを考える

いくらエギングロッドだけ軽くしてもリールが重ければ効果半減です。しかもこれだけに収まらず、ロッドを振ったりエギを投げたりする際の支点となるリール付近の重量が重いと腱鞘炎になってしまうトラブルも否めなく、笑い事ではありません。

タックルバランスというのは使ってみなければ分からないこともありますが、普通に考えて軽すぎるロッドに比較的重い方に区分されるようなリールを装着して使用する事はなるべく避けましょう。

何グラムのロッドに何グラムのリールといった基準はありませんが、軽さが売りのロッドには、ある程度の軽さを売りにしているリールを装着するくらいの考えでいましょう。

硬さは気にしなくても大丈夫

エギングロッドは硬めであると説明してきました。個別のエギングロッドを選ぶのに際し、硬さをあまり気にすることはないと私は思います。

硬さやしなやかさ、振り抜けの良さというものはロッドごとに調整されているので後は使ってみての好み程度のものです。

激安品でただ硬いだけのロッドもありますが、それはそれで気兼ねなく予備竿としても持っていられます。釣り場ではどうしても予期せぬトラブルによる予備竿は必要になりますからね。

とにかく本気の1本というエギングロッドを選ぶ際にはあまりこだわらなくても良いということです。それよりも長さや軽さを重視しましょう。

感度の良さは予算しだい!?

ステータスを感じるメーカーのエギングロッドをチョイスし、長さと軽さを考慮したならばあとは感度です。間違いなく感度が良いものは価格も高いです。

低価格で感度が良いロッドのことを「掘り出し物」と言います(笑)

まとめ

エギングロッドの特徴と選ぶ時のコツを紹介しました。もっと諸元的なことを入れても良いかなとも考えましたが、そのような記事は他のブログやサイトでも調べられますので私の経験からの視点に絞って解説させて頂きました。

エギングロッドを選ぶ際には、データや諸元などではなくこの記事で紹介しているようなバックボーンとなる事を具体的にイメージ出来ることが重要かと思います。

通販で選ぶのも良いですが、できれば店舗で手に取って確認できれば一番良いですね。参考にして頂ければ幸いです。

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